Fusionでシャフト設計をしていると、
**Cリング溝(止め輪溝)**を作る機会がよくあります。
しかし標準機能で作る場合、
- スケッチ作成
- 溝断面作図
- カット
- 寸法入力
といった作業を毎回繰り返す必要があります。
この作業はそれほど難しくありませんが、
設計のたびに行うには少し面倒です。
そこで今回、
Fusion用のCリング溝自動作成アドイン
を作ってみました。
しかも今回は、
ChatGPTと対話しながら開発しています。
結果として、
円筒面と端面を選ぶだけでCリング溝を作成できる
アドインが完成しました。
この記事では
- アドインの機能
- Fusion APIの実装
- ChatGPTを使った開発
を紹介します。
作成したアドイン
今回作ったアドインは
①円筒面を選択
②端面を選択
だけで
Cリング溝を自動作成します。
Fusionの操作画面イメージ
作成したアドインで、下のシャフトにCリング溝を掘る手順です。

クリック手順
①アドイン起動
修正ツールバー内の、Cリング溝作成アイコンをクリック。

②シャフト円筒面を選択
シャフト側面をクリック。

端面選択モード
に移ります。
③基準端面を選択
端面をクリック。

④設定ウインドウ

円筒面を選択すると
JIS寸法が自動入力されます。
| 軸径例 | JIS呼び径 |
|---|---|
| φ19.8 | φ20 |
| φ23 | φ24 |
| φ29.5 | φ30 |
手動で数値を変更することも可能です。
⑤寸法の定義
設定ウインドウに入力される寸法は図のとおりです。

⑥溝加工実行
設定ウインドウの選択と数値入力のあと
OKボタンをクリック。

⑦実行結果

Fusionアドイン用ファイル構成
Fusionで自作のアドインを作成する過程で
アドイン名と同じ名前のフォルダが作られます。
今回は”Fusion_AddIns_Cgroove”という名前にしたので
Fusion_AddIns_Cgrooveフォルダが作られ
フォルダ内に
Fusion_AddIns_Cgrooveフォルダ内のpythonファイル
Fusion_AddIns_Cgroove.py
に必要なプログラムを書き込みます。
ファイル構成
Fusion_AddIns_Cgroove
│
├ Fusion_AddIns_Cgroove.py
├ Fusion_AddIns_Cgroove.manifest
└ resources
├16x16.png
├32x32.png
└64x64.png
アイコン設定
ファイル構成にあるようにresourcesフォルダに
16×16ピクセル、32×32ピクセル、64×64ピクセルのサイズの
図のようなpngファイルを置き

Fusion_AddIns_Cgroove.pyに
必要なプログラムを書くと
Fusionツールバーにアイコンが表示されます。
ChatGPTを使った開発
今回の開発では
- Fusion API
- Python
- UI処理
- JIS寸法処理
をすべて
ChatGPTとの対話
で作りました。
まとめ
FusionはAPIが非常に強力なので
小さな自動化ツールを作るだけで
設計効率が向上すると思います。
そして今回感じたのは
AIを使うとFusionアドイン開発の敷居がかなり下がる
ということです。
次の作成予定
- 穴用Cリング溝
- 軸用Eリング溝
- 軸用キー溝
- 穴用キー溝


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